当院の魅力は、地域の中核病院でありながら、リウマチ膠原病内科の教育施設であり、豊富な経験ができるという点にあります。化学療法入院も行っており、昨年度より1泊2日のクリニカルパスを導入しました。特に外来診療は膠原病診療の醍醐味の一つだと思います。長期的な観点で、服薬調整や難病指導を行うことで、入院中の管理とはまた異なった、慢性疾患としての膠原病診療を行うことは難しさもありますが、とてもやりがいのある仕事の一つです。一方で、大学病院などと比較すると、市中病院では珍しい疾患に関してはあまり経験できないものと考えていましたが、予想以上に豊富な疾患を経験することができています。膠原病性肺高血圧症の診断・治療、高安動脈炎、結節性多発動脈炎、ループス腎炎など、2年間で多岐にわたる症例を受け持つことができました。診療科の垣根も低く、スタッフの関係が良好なのも当院ならではと思います。