横浜市立大学大学院 医学研究科 幹細胞免疫制御内科学血液・リウマチ・感染症内科

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教授ご挨拶

主任教授 中島秀明

 横浜市立大学医学部 血液・免疫・感染症内科学教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。平成27年12月より血液・免疫・感染症内科学教室の主任教授に就任しました中島秀明です。

 当教室は第一内科として田宮知耻教授(第1代)、福嶋孝吉教授(第2代)、大久保隆男教授(第3代)、石ヶ坪良明教授(第4代)によって60年にわたり脈々と受け継がれてきた伝統ある教室です。内科学のうち血液、膠原病、感染症、呼吸器領域を担当してまいりましたが、平成26年より呼吸器内科が独立し、現在は血液・免疫・感染症内科学教室として血液、リウマチ・膠原病、感染症分野の診療・研究・教育にあたっています。

 当科が担当する血液、リウマチ・膠原病、感染症は、内科の中でも特に専門性の高い分野です。当教室は大学病院として各領域の専門医・指導医を多数擁し、エビデンスに基づいた最先端の治療を行っています。私が専門とする血液学は白血病・骨髄異形成症候群・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍、貧血・血小板減少などの赤血球・血小板疾患、血友病などの凝固異常症など幅広い疾患を扱っています。リウマチ・膠原病分野では慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ベーチェット病などの膠原病、感染症分野では感染症のコンサルテーション・院内感染制御業務のみならず、HIV感染症、各種輸入感染症など専門性の高い診療を行っています。

 当教室の医局員からなる横浜市立大学血液グループ、リウマチ・膠原病グループはそれぞれ100名近くのメンバーを擁し、日本でも有数の診療・研究グループです。メンバーは大学病院(附属病院、市民総合医療センターの2施設)と神奈川県を中心とした基幹病院で地域密着型の最先端の診療を展開すると同時に、密接に連携しながら多施設共同研究や最新の臨床治験を行っています。

 私は主任教授として着任するにあたり、「未来志向・臨床と研究の融合・世界のフロントランナーを目指す」の3点を目標に掲げました。私が医師になって約30年、この間医学は飛躍的な進歩を遂げました。病気の仕組みが遺伝子レベルで次々と解明され、それをもとに開発された分子標的治療薬や生物学的製剤が、血液疾患や膠原病に苦しむ患者様の予後を劇的に改善しています。HIV感染症のコントロールも可能になりました。医師と研究者の絶え間ない努力が実を結んだのです。臨床と研究の両立は大変ですが、楽しくやりがいのある充実した道のりでもあります。私は教室員の一人一人と手を取り合いながら、臨床に還元できるような質の高い新しい情報を世界に発信していけるように努力していきたいと思っています。また教育も大学の重要な使命です。当科では大学病院としての特性を生かし、幅広い臨床能力だけでなく、基礎研究や臨床研究の素養を持ち自らエビデンスを構築できるようなリサーチマインドをもった医師の養成を目指していきます。

 「臨床は目の前の患者様を治すこと。研究・教育は目に見えない患者様を治すこと。」これは私のモットーであり、教室員全員が共有しています。新しい教室となった今、あらためて未来を見据え、臨床と研究の融合を合言葉に、世界に誇れるような教室を目指していきたいと思います。

横浜市立大学医学部
血液・免疫・感染症内科学
主任教授 中島秀明

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